コンフォート義歯

このように土台部分（床）にシリコンを使った「やわらかい入れ歯」コンフォート入れ歯（コンフォート義歯）のメリットを考えてみましょう。　　　

今までプラスチックの入れ歯が痛くて、食事が辛かった方も、コンフォート入れ歯なら痛みが出にくいですから、好きなモノを何でも食べられます。

きっと食事が今までより楽しく、おいしく感じられることと思います。

コンフォート入れ歯のシリコンは、歯ぐきの形にぴったりフィットするように作られます。

またシリコンが持つ弾力性が吸盤のように作用しますから、入れ歯が安定しやすくなります。

ですから食事や会話する時に入れ歯が外れにくくなりますし、入れ歯と歯ぐきの間にモノが詰まりにくくなります。

コンフォート入れ歯のシリコンは、いわば歯ぐきの座布団のようなもの。歯ぐきと入れ歯の間でクッションになってくれますから、歯ぐきをやさしく保護してくれます。

これにより、歯ぐきの血流障害等の問題を防ぎ、歯ぐきを健康な状態に保ってくれます。

大阪歯科大学から、コンフォート入れ歯を使用した場合、噛む力が２倍になるという調査結果が発表されています。

もちろん人によって個人差はあるのですが、シリコンが痛みを緩和して、以前よりしっかり噛みやすくなることと思います。

このように様々なメリットがあるコンフォート入れ歯（義歯）ですが、もちろん良いことばかりではありません。

以下のようなデメリットもあります。

コンフォート入れ歯は保険の適用外。自費治療になりますので、保険に比べると少し高額になってしまいます。

硬いプラスチックに比べて、やわらかい素材は汚れがつきやすいので、毎日のお手入れをしっかり行う必要があります。

コンフォート入れ歯（義歯）は、対象の歯の本数によって3種類のタイプがあり、費用が異なります。

連続して３本までの歯に対応しているのが、コンフォート・ソケットです。

ソケットが利用できない場合、コンフォート・コネクトが適用されます。抜けた歯の状態に合わせて、コネクトＳとコネクトＭの2種類が用意されています。

• 2本：奥歯の両端の二本が抜けた場合（M）
• 3本：連続でなく飛び飛びの場合（S）
• 4本〜13本：連続で抜けた場合（M）

​歯が全部抜けてしまった、あるいはこれから全部抜く予定がある総入れ歯には、コンフォート・コンプリートが提供されています。

​タイプ別の費用は以下の通りです。

当院ではデンタルローンによる最大84回の分割払いもご用意していますので、そちらの金額も記載しておきました。

このようにいくつかのタイプがあるコンフォート入れ歯（義歯）ですが、当院では以下の観点で患者さまへの入れ歯作りをご提案しています。　

コンフォート入れ歯のポテンシャルを最大限に引き出して、痛みが出にくい入れ歯を作る際に大切なのは、治療過程での「型どり」。

いくらシリコンが柔らかいといっても、歯ぐきとぴったりフィットしなければ、ずれたり、モノがはさまったりして、どうしても痛みが出やすくなってしまいます。

当院では入れ歯治療の分野で歯学博士となり、2012年から2020年まで東京医科歯科大学附属病院外来医長（外来の責任者）を務めた院長が、患者さまのお口の状態を加味しながら、歯ぐきにぴったりフィットした、隙間のないコンフォート入れ歯を作成いたします。

また患者さんが何でも食べられる、噛みやすいコンフォート入れ歯を作るためには、「噛み合わせの分析」が大切になります。

「噛み合わせ」とは、入れ歯をはめた際に上の歯と下の歯が接する「前後左右の歯の位置」と、「上下の高さ」のこと。これを歯がない状態で、あごの形や口の動きから推測し、最も噛みやすい位置を決定します。

この「噛み合わせの位置」に合わせて入れ歯を作成するので、この「噛み合わせの位置」が誤っていると、できあがった入れ歯が噛みにくい入れ歯となってしまいます。

私たちは、患者さんとの信頼関係が入れ歯治療の成功に絶対不可欠だと考えておりますので、患者さんからのご質問には、何度でも丁寧にお答えしています。

不安やお困りごと、確認したいことなど、遠慮せずに何でもお聞きください。「乙丸先生と逢えてよかった」と思っていただける治療、そしてサポートをご提供してまいります。